初代ファミスタの【こまだおかさきありたおう】元々は【こまだおかさきありたかとう】

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取手二高優勝のときの監督インタビュー

 

追憶の木内マジック 愛すべき老将に捧ぐ14人の証言 [ ベースボール・マガジン社 ]

 

1984取手二高優勝のときの木内幸男監督インタビュー​

木内語録 甲子園三度優勝の極意 (集英社文庫(日本)) [ 田尻 賢誉 ]

 

初優勝おめでとうございました。
 「まだ実感がわきませんでね、
ホントか嘘かって今聞いたんですが、
ホントらしいんですよ、ハイ」 

 

ホントの事です
 「ハイ、ハイ、どうも」 

 

それにしてもこの本当に、
 素晴らしいバッティングでしたね 

「上級生の意地…
うちは意地っ張りのきかないのが多いですから
 だから桑田なんかに負けないっていうようなね
 その意地だけで勝っちゃった感じで
13対0の屈辱をするというね
俺は男だというような
 そういう気負いにこしたもんですから
 ホントに嬉しいです、ハイ(笑)」
 
まあそういう気持ちがプレーの中では
 のびのびとしたプレーになりましたね
 「どーですかねえ(笑) 
そーでもないと思うんですけど
 まぁまぁ良くやってくれて、最高です。ハイ」 
 

9回に同点に追いつかれて
 そのPLの重圧というものはベンチでどうでした?
 「う~ん、最初ねジャンケン勝ったら守りたかったんですよ…で負けてね、
あの、先攻になっちゃって吉田こと
恨んだ部分もありましたが(笑) …ハイ」

 

そして同点になって延長戦に入って。
そこではベンチでは何か指示なさいましたか?
 「ええ、もう、最後の野球なんだから長く楽しもうぜという何回でもやろうという意味のことをね、言いました、ハイ」 
 
そしてチャンスがまわってきて
中島君のスリーランですが… 
「う~ん。本日たった一発芯に当たったのが
 ホームランとはね(笑)
まあ勝つときっちゃこーいう巡り合わせになって
負けるときはあれが塀際で止まちゃうんでしょうなあ、ハイ」

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それに石田君が良く頑張りましたね
 「そ~ですね(笑)
まぁまぁそれなりにほおったというところでね、
まぁホントに石田が絶好調だとは思ってません。
ただああいう粘り強いね、ピッチングをするようになったのは精神的な成長だったと思ってます。
 今日はもうベンチん中で怒ったり叱ったりなだめたり
 すかしたりしたことを話しまして。ハイ」 
 
9回ではちょっと柏葉君も使いましたが…
 「あれは石田を冷静になってもらう為に柏葉をつぎ込んで。
どーせバントなのはわかっとったんですよ。
でもやっぱりいっぺん石田が外野にさがって
 ハッっていうショックを与えて
 また出したときニコニコしてましたよ、ハイ。
 石田を柏葉のワンポイントで活かしたと思ってね、
してやったりと喜んでおります。」 

 

そうですか…。
それにしても28年間の監督生活。
 本当に苦労が報われたような素晴らしいゲームでしたね。
 「いえいえ、なんの苦労もしてません。
とにかく毎日毎日、野球で楽しんでおりましたから。ハイ、ハイ」 
 

少しはゆっくり休めますね? 
 「どーでしょーね(笑)
えー、まー、そう願いたいんですよ、ええ。」
 
 相手のPL学園についてはですね、
 先ほども粘りのお話が出ましたけれども
 その辺いかがでした? 
 「うん、やっぱり、日本一を狙うチーム
 こちらはチャレンジャー。
そういう気安さがあったんですね。
 決して負けて元々だったから、実力が出たんでね。
あー、受けにまわってはちょっと実力が
出にぐかったと思うんですが
 もーホントに火事場の馬鹿力が出まして(笑)ええ。
 吉田がホームラン、中島がホームランとね
 ま、最高の気分です、ハイ」

 

 始めのところで本当の気分がしないと話されましたが。
どうでしょう、こう感想を話している間にそういう気持ちは
 「はい、そーですね...んー
(うしろの閉会式の準備の様子を見ながら)
 なんだかもう野球も終わりのようなんでね。
 終わってなんだか、ホント勝ったんだが負けたんだが
 よーくまーた分かんないようなとこあるんですよ。
まー皆さんがこう…
ここに立ってるということは
皆さんがいて、勝ったんでしょうな(笑)」 
 どうも本当におめでとうございました。 

 

 

木内監督、良いですね。